A NIGHT IN TUNISIA

A NIGHT IN TUNISIA

 

1944年 作詞/ ジョン・ヘンドリックス Jon Hendricks

1942年 作曲/ ジョン・ディズィ・ガレスピ John “Dizzy” Gillespie

        フランク・パパレリ Frank Paparelli

 

 

異国情緒あふれる「キャラヴァン」に続く、アフロキューバンの代表作

 

「チュニジアの夜」という題名は、ジャズにあまり詳しくない方でも、

 

タイトルか曲を、どこかでなんとなく聴いたことが

 

あるような、ないような・・・? 笑

 

そんな位置づけの曲かもしれませんが、ジャズでは、この

 

ディズィ・ガレスピの名前を知らない人はいないというくらい、

 

有名なトランペッターで作曲家でもある、彼の代表作です

 

これをピアニストのフランク・パパレリと一緒に作曲しました

 

 

なんといっても、「チュニジア」というサハラ砂漠より北にある

 

北アフリカに位置しながらも、地中海に面していたり、

 

アラビア語が使われるだけあり、中東との交流も多く、

 

この曲のもつ独特の『エキゾチック=異国的』な雰囲気が

 

かもし出されている理由もうなずけますね。

 

 

アフロ・キューバン・ジャズといわれる、キューバを中心に発展した

 

中米のリズムを基調としたラテン・ジャズの一種で、やはりこの

 

曲のリズムが流れただけで、血が騒ぐような、そんな感覚は、

 

こういった「リズム」による理由は大きいと思います。

 

 

また、1937年にデューク・エリントンが作曲した

 

「Caravan」の影響を受けているのではないか?

 

とよく言われるだけあり、エキゾチックなサウンドの、

 

アフロ・キューバン・ジャズの代表作としてこの2曲は

 

よく取り上げられます。

 

 

現在、4種の歌詞が存在するみたいです。 と思います。^^

 

今回調べてみると、なんと4つの歌詞が存在するらしいことが

 

分かり、すべてはご紹介できないので、今現在、一番歌われている

 

であろう、この歌詞のバージョンを訳してみました。

 

 

ちなみに、あとの3つですが、アニタ・オデイがアルバム

 

「アニタ・オデイ シングズ・ザ・ウィナーズ」で歌っている

 

ヴァージョンで「A Night In Tunisia (Love Was Just An Interlude)」

 

というように、副題がついていて、歌詞の中には「チュニジア」という

 

言葉が出てこないのです。もう一つは、エディ・ジェファーソンという、

 

スキャットというか、もともとは有名なアドリブの演奏に、歌詞を付けて

 

歌う「ヴォーカリーズ」とよばれるスタイルを確立した人で、

 

それを受け継いでいる例が、マンハッタン・トランスファーの

 

「フォー・ブラザース」などで、とにかくこの人の付けた長い歌詞も

 

あるみたいです.

 

 

 

最後のもう一つは、ソウル・シンガーとしても有名な

 

チャカ・カーンという女性歌手が付けた歌詞もあるとのことで、

 

今回のもあわせて私の知る限り、4つありました。

 

 

しかし、今回の訳詞を読む限りでは、さぞや

 

真っ暗な砂漠の道も、星の輝きでまばゆい

 

美しい場所なのだろうなぁ~

 

と夢はふくらみます

 

 

名演も数多いですね。

 

そして名演も数多く、作曲者のディズィ・ガレスピーを筆頭に、

 

マイルス・デイビス、チャーリー・パーカー、バド・パウエル、

 

歌ではエラ・フィッツジェラルド先ほどのアニタ・オデイの

 

別ヴァージョンも共に有名です。

 

 

なお、今回カタカナの表記は「チュニジア」の方が有名なので

 

こちらにしましたが、発音的に近い「チュニズィア」というように

 

書かれているものもありました。

 

 

それでは、異国の旅人気分でどうぞ。。

 

 

チュニジアの夜です

 

 

《英語歌詞》

 

The moon is the same moon above you

 

Aglow with its cool evening light

 

But shining at night in Tunisia

 

Never does it shine so bright

 

 

The stars are aglow in the heavens

 

But only the wise understand

 

That shining at night in Tunisia

 

They guide you thru the desert sand

 

 

Words fail to tell a tale too exotic to behold

 

Each night’s a deeper night in a world ages old

 

 

The cares of the day seem to vanish

 

The ending of day brings release

 

Each wonderful night in Tunisia

 

Where the nights are filled with peace

 

 

《日本語和訳歌詞》

 

月はいつもと変わらず空高く昇り

 

夕焼けに染まり赤く輝いている

 

でもこのキラキラと輝くチュニジアの夜ほど

 

まばゆく輝く夜を他に知らない

 

 

星たちはダイヤモンドのように光り

 

まるで天国にいるよう

 

でもこのはてしない砂漠の夜を通り抜けるすべは

 

この溢れんばかりに輝く

 

星たちの導きだけだということは

 

賢者しか知らない

 

 

異国の輝きにみちた美しい「夜物語」を語るには

 

言葉だけではとても語りつくせない

 

チュニジアの夜は

 

はるか長い年月を経て

 

より神秘さを増しているから

 

 

1日の中で感じる心配事も不思議とどこかへ消え

 

夜の訪れとともに自由をもたらしてくれる

 

このチュニジアのすばらしい夜は

 

いつでも平和に満ち溢れている

 

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